2019.11.17 02:34建物の構造の違い ~耐震、免振、制振建物の構造の違い ~耐震、免振、制振 住宅の情報を見ていると「耐震」「免振」「制振」という文字をよく目にしますね。これらは建物の「構造」のことで、特に地震の揺れに対する対応の違いがあります。今回は、比較しながら違いについてお話します。1)耐震(構造) もっともよく見聞きするのが「耐震(構造)」だと思います。耐震(構造)とは、文字通り「地震に耐える(壊れない)」ようにした構造をいいます。他の構造(免振、制振)より採用されたのは大正時代(1924年)には世界初の耐震設計が取り入れられたといわれています。その後、何度も大きな地震が発生する度に見直されてきました。最も有名な耐震基準の見直しは、1981年(昭和56年)6月1日の改正で、これより前を“旧耐震基準”...
2019.11.08 02:06住宅選びのコツ④ ~周辺環境住宅選びのコツ④ ~周辺環境 住宅購入の際、間取りや設備など建物の中はよく見ても、意外と見落としがちなのが「周辺環境」です。住み始めてから周辺環境の難点に気付いても遅いかもしれません。そこで、今回は周辺環境のチェックポイントについてのお話。 周辺環境の見落としやすいポイントは?(1)昼と夜、平日と休日の違い 周辺環境は「昼と夜」「平日と休日」など時間帯によって、その状況が変わります。物件の案内は通常、昼間ですし、平日よりは休日というケースが多くなります。つまり、物件見学では多くの方が、休日の昼間を見ています。では、その物件周辺の平日や夜間はどうなっているのでしょう。例えば、購入前に物件を休日の昼間に見たときは分からなかったが、実際に住んでみたら、物件前...
2019.11.05 03:07マンションリフォームの注意点は?マンションリフォームの注意点は? 前回はリフォームしやすいマンションのお話でしたが、今回は続きのようなお話です。 一戸建てと異なり、マンションは共同住宅であるため、すべて自由にリフォームできるとは限りません。そこで、今回はマンションリフォームの注意点についてです。マンションの共用部分はリフォーム原則不可 まず、マンションは共用部分と専用部分に分かれており、共用部分はマンションの区分所有者で共有しているものなので、勝手にリフォームすることはできません。共用部分の代表的な部分としては、外壁、屋根、エントランス、廊下、階段、エレベーター、駐車場などがあたります。これらの部分を自分勝手にリフォームできないことはイメージしやすいと思います。一方、共用部分の中でも...
2019.11.01 07:58リフォームしやすい中古マンションとは 昨今は、不動産価格が上昇し、希望通りのマンションを予算内で見つけることが難しくなってきています。そこで、中古マンションを購入して自分でリフォームするという選択肢も検討の価値があるようです。 リフォーム済みのマンション(いわゆる「再販物件」)の販売チラシなどをよく見かけますが、リフォーム前の中古マンションを購入し、自分でリフォームすることを考えてみましょう。購入後に自分でリフォームするメリット まずはメリットから。リフォーム前のマンションを購入し、自分でリフォームする場合のメリットは以下になります。 ①新築に比べ、自分の希望のエリアで物件が見つかり易くなる ②新築マンションより安く購入できる ③自分の希望の間取りや設備にできる ④リフォーム箇所や予算を...
2019.10.29 05:21住宅選びのコツ③ ~マンション単価住宅選びのコツ③ ~マンション単価 マンションを検討するとき、知っておきたい指標が「マンション単価」です。不動産業界では、マンションの価格を比較する際には、この指標を使っています。計算は非常に簡単で、「マンション単価=販売価格÷専有面積(坪)」で求めることができます。 マンションの価格だけを見ていても立地や築年、専有面積など条件がバラバラで単純に比較することができません。そこで、面積については統一して、坪あたりの“単価”を用いて比較するのです。たとえば、価格は同じ4,000万円の3LDKの物件といっても、駅徒歩3分の物件と徒歩15分の物件では、広さや築年など条件が違ってきます。これを単価にすることで、“条件による差”を数字(単価)で見ることができるよう...
2019.10.27 03:00住宅選びのコツ② ~再販物件住宅選びのコツ② ~再販物件 マンション、一戸建てとも中古物件を選ぶメリットとして最も大きなものは、「価格」でしょう。同じような立地、規模であれば、新築と比べて確実に安い。ただし、その分“建物”や“設備”については古く、新築物件の持つ洗練さや先進性は望みにくいもの。 そうした中古物件の難点である“使用感”や“設備の古さ”を払しょくして、購入しやすくした「再販物件」が人気となっており、以前に比べて物件数も増えています。 ちなみに、「再販物件」とは、不動産会社などが個人の所有者から住宅を買い取り、一定のリフォームを施してあらためて市場で販売(再販)している物件のこと。一戸建てよりもマンションで多く、物件によってはフルリフォームされて室内はほぼ新築と変わらな...
2019.10.24 08:35中古物件を選ぶメリット① ~立地中古物件を選ぶメリット① ~立地 マンション、一戸建てとも中古物件を選ぶメリットとして挙げられるのが、「立地」です。たとえば、マンションを新築するにはまとまった土地が必要で、住みたいと思う場所に新築マンションが建設されるとは限りません。しかも、すでに栄えている駅周辺となればなおさら土地の確保が難しく、新築マンションが建てられる可能性は低くなります。その点、中古マンションは過去に分譲されたマンションが中古として市場に出てくるので、気に入った場所(立地)から物件が出てくる可能性があります。 同様に新築一戸建ても建売住宅では、なかなか希望の立地に建売住宅が販売されるとは限りません。 物件の購入を検討している方に「立地」の希望を聞くと、「○○駅徒歩10分以内」...
2019.10.19 05:41住宅と火災保険 ~災害への備え(地震編)住宅と火災保険 ~災害への備え(地震編) 先日の台風19号による被害は日が経つにつれてその被害の大きさが判明してきました。NHKの報道によれば、今回の災害で亡くなった人は79人、行方不明者11人となり、堤防の決壊は、71河川の128か所にも上っています。被災された方にはあらためてお見舞い申し上げるとともに一日も早い復旧と復興を願うばかりです。 前回のお話では火災保険のうち、今回のような台風などの「水害」に関することをお話ししましたが、日本では「地震」への備えも欠かせません。そこで今回は前回の続きとして「地震」に備えるための保険のお話です。 日本全国どこにいても大きな地震が発生する可能性があると言われており、過去を振り返っても北海道から沖縄まで大きな...
2019.10.17 05:18住宅と火災保険 ~災害への備え(水害編2)住宅と火災保険 ~災害への備え(水害編2) 今月(10月)は、首都圏を15号と19号の2つの台風が上陸し、ともに甚大な被害を及ぼしました。台風15号では特に強風による家屋や送電網への被害が多く、台風19号では数十年に一度と言われる豪雨により、河川の氾濫や内水(上下水管)を原因とした浸水が大きな被害をもたらしました。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げるとともに一日も早い復旧と復興を願うばかりです。 この2つの台風被害の状況を目の当たりにして、あらためて自然災害に対して人は太刀打ちできないと痛感させられました。こうした自然災害に対する備えとしてできることは、日ごろから避難経路や避難先を確認して、命を守ることが第一です。次に、非常時の食料の備蓄や備品を備え...