賃貸住宅を探すコツ⑱ ~1畳って何平米
賃貸住宅を探して間取図を見ていると、当然のように「洋室6畳(帖)」といった表示がされています。漢字は「畳」、「帖」と違うことがありますが、いずれも畳で何畳か、ということを表しています。間取図に平米数も一緒に書いてあればいいのですが、単に「6畳(帖)」と書かれているのみで、何平米なのかわらないことがあります。
先に結論から書くと、不動産の広告などの表示について審査などをおこなっている不動産公正取引協議会連合会が示す「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」では、「1畳(帖)は、1.62平米以上」で表記することになっています。つまり「洋室6畳(帖)」とあれば、9.72平米以上ということになります。
ただ、“1.62平米以上”ということが分かりにくいですね。畳には地域や採用する建物によって大きさの違いがあり、京間、中京間、江戸間、団地サイズといったものがあります。畳の大きさ(広さ)は、京間>中京間>江戸間>団地サイズとなっており、例えば、それぞれの畳の6畳の部屋を平米数で表すと以下のようになります。
京間 (畳/縦 191.0cm× 横 95.5cm)×6畳(帖)=10.9443平米
中京間 (畳/縦 182.0cm× 横 91.0cm )×6(帖)=9.9372平米
江戸間(畳/縦 176.0cm× 横 87.8cm)×6(帖)=9.2716平米
団地サイズ(畳/縦 170.0cm× 横 85.0cm)×6(帖)=8.67平米
こうして差をみると、京間の6畳と団地サイズの6畳では同じ「6畳」でも2.2743平米も違います。もし、団地サイズの畳をもとに畳数を計算すると、部屋の面積が8.67平米あれば、6畳ということになってしまいます。
そこで、不動産の表示上、消費者(賃貸住宅なら借主)にとって不利益(狭いものを広く見えるように表示)とならないよう江戸間と中京間の中間の区切りのいい(0.9m×1.8m)面積である「1畳=1.62平米以上で表示しなさい」としているのです。
ということで、賃貸住宅に「洋室6畳(帖)」とあれば、9.72平米以上ということになりますが、まだ注意すべき点があります。
賃貸住宅の部屋の面積を求めるときは、通常、建物の施行図面(設計図)から面積を平米数で求め、それを1.62で割って畳数を求めるのですが、設計図では壁の中心線(壁の厚みの真ん中)で測った長さで面積を求めるため、実際の部屋の広さより壁の厚さの半分ほどが余計に(広く)計算されていることになります。物件の中には、きちんと内法(壁の内側)で測った面積で表示しているものもありますが、多くの物件は壁の中心線を基準に計算されたものとなっています。
したがって、実際の面積は表示よりも小さいということになりますが、その違いはなかなかわかりません。しかも、物件によって部屋の形も違えば、天井の高さなどの違いもあって、体感では正確な面積と表示の違いはほぼわからないというのが実際です。
ここまでご説明したように、物件情報に記載されている畳数表示は目安として捉えて、検討した方が無難なようです。ただ、畳数ではわかりにくいので、平米数に直してイメージをつかむのはありです。もし、家具などを置くことを想定しながら探すなら、必要に応じて実際の部屋の寸法を測ることをおすすめします。特に築年が古い一戸建の実家の部屋(6畳)では入っていた家具がワンルーム(6畳)に引っ越したら全然入らないということもありますから。
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