賃貸住宅を探すコツ⑦ ~保証会社
前回は賃貸住宅への入居時に必要となる「連帯保証人」のお話をしました。今回は連帯保証人の話に関連してよく耳にする「保証会社」の話をします。
賃貸住宅の入居条件として<保証会社必須>といった物件が増えていますが、まず「保証会社」とはどういう役割なのかをご紹介します。
保証会社とは、賃貸保証会社や家賃保証会社とも呼ばれ、基本的に“連帯保証人の代わり”と考えていいでしょう。前回ご紹介したように「連帯保証人」は特に恩恵を直接受ける訳でもないのに、非常に責任が重いので、家族など本当に限られた人にしか頼むことができないものです。しかし、責任が重く家族にも頼みづらい、家族が高齢でそもそも頼めないなど、連帯保証人を立てること自体のハードルが高くなってきています。しかし、ほとんどの賃貸住宅に入居する際には連帯保証人が必要です。
そこで、登場したのが一定のお金(保証料)を払うことで、連帯保証人の代わりになってくれる「保証会社」です。
その保証料は最近では初年度に家賃の0.5カ月~1カ月分を支払うのが主流。翌年以降は保証料が安くなるのが一般的で、更新時に1万円、家賃の20%などを支払うものや毎月数百円支払っていき、更新時には保証料が不要になるというものもあります。
また、保証会社やプランによっては、滞納などで退去となった場合に入居者から回収できなかった原状回復費用や鍵の交換代まで出してくれるものもあります。大家さんや管理会社としては、なるべく保証内容の手厚いプランにしたい傾向もあり、その分保証料は高くなっていきます。
(参考)前回の「連帯保証人」の話はこちら
↓↓↓
https://whitehouse-og.amebaownd.com/posts/7146362?categoryIds=2487768
また、覚えておきたいのは、保証会社に保証料を支払っているのだから、「万一、家賃を滞納しても、保証会社が代わりに家賃等を大家さんなどに支払ってくれるから安心」では済まないということ。
保証会社はあくまで一時的に家賃等を代わりに支払ってくれているだけで、大家さんや管理会社からの請求が保証会社からの請求に代わるだけということを理解しておいた方がいいでしょう。未払いの家賃(滞納家賃)の取り立てという面では、管理会社や大家さんからの取り立てよりも保証会社の取り立ての方が厳しいともいわれていますから。
一方、保証会社を利用する場合には、保証会社の審査があり、この審査に通らないと保証会社が利用できず、賃貸住宅の入居審査も通らないことになり、結局、入居できないことになります。
保証会社の審査は、保証会社によって基準があり、信販系(カード会社系)ではクレジットカードと同じような審査であったり、信販系以外なら家賃と年収とのバランスや勤務先の信用度、個人の過去の滞納履歴(その会社を過去の利用状況)など会社独自の審査を行います。
さらに、近年増えてきているのが、「連帯保証人」+「保証会社利用」という二重の条件が必要とされる物件。前述のとおり、本来は保証会社の役割は連帯保証人の代わりであったにもかかわらず、保証会社に加えて連帯保証人まで求められるのですから、ちょっと理解しにくいですね。これには管理会社(不動産会社)の裏事情があります。こういった二重の条件がある物件に出会ったら、まずはどちらかにしてもらえないか相談してみましょう。もし、どうしても両方の条件が必要ということであれば、おとなしく連帯保証人を立てたうえで、保証会社も利用しても入居するか、その物件を断るかしかありません。
連帯保証人を立てられない人にとっては、利用価値のある保証会社ですが、しっかりした連帯保証人を立てられる人にとっては、利用価値は少なく、保証会社必須の物件が増えてきていることは、連帯保証人が立てられる人にとっては厄介ものですね。
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