住宅選びのコツ ~災害への備え(水害編)
昨日(10月12日)、台風19号によって、首都圏でも“数十年に一度の重大な災害”が発生し、多摩川が氾濫するなど身近に脅威を感じる1日となった。被害に合われた方にはお見舞いを申し上げる次第です。ただ、これで終わりではなく、河川の増水は引き続き注意が必要なほか、大量の水を含んだ地面は今後も土砂災害などが発生する可能性も高く、がけ地などの傾斜地に隣接する住宅等でも引き続き、注意が必要です。
さて、こうした災害が起こった際、そのときは不安や心配から「この家は大丈夫か」と考えるのですが、時間が経ってしまうと記憶も薄れ、賃貸住宅を探すときにこうした災害への意識が薄くなってしまいがちです。
そこで、災害を意識したとき、どういった点に気を付けて住宅を探したらいいのか、今回は“水害”についてご紹介します。
“水害”にあいにくい住宅を探すには
1)ハザードマップを確認して地域を探す 今回の大型台風によって、神奈川県内では川崎市内で多摩川が氾濫しました。まさか多摩川が氾濫するとは思わなかったという方も多かったのではないでしょうか。そのほか、神奈川県の中心を流れる相模川や箱根・小田原を流れる早川も危険水域まで達し、大災害の一歩手前の危機的状況だったようです。
不動産の取引、特に売買取引では、災害についても重要事項説明書で説明することが義務付けられており、どういった災害が対象の不動産がある地域に起こり得るかを説明しなければなりません。その説明の基本となるのが、都道府県や市町村が公表している「ハザードマップ」です。
「ハザードマップ」は、さまざま災害について公表されており、「水害」のほか、「地震」「津波」「土砂災害」などがあります。たとえば、横浜市内であれば、今回脅威となった河川の氾濫に関する「ハザードマップ」として、神奈川県が公表する「洪水浸水想定区域図」が鶴見川、境川、大岡川など河川ごとに公表されたものや区ごとの「洪水ハザードマップ」が公表されています。
また、「水害」では河川の氾濫以外にも給排水管(いわゆる水道管、下水道管)が破裂して道路などが浸水することもあり、横浜市ではこれらのついても「浸水ハザードマップ(内水)」のほか、過去に被害のあった地域を確認することができます。
横浜市の「洪水ハザードマップ」のページ
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/bousai-kyukyu-bohan/bousai-saigai/map/flood-hmap.html
こうした「ハザードマップ」で、浸水などの水害が予想される地域か否か、浸水する地域なら、水害の想定(予想)でどのくらいの浸水が予想されているのか、といった点を事前に確認することが重要です。借りるあるいは購入する住宅が水害に合いやすい地域であれば、その対策がどうなっているかまで確認が必要です。もし、どうしても気になるようなら、物件は気に入っても、その地域は避けて、物件を変えるという選択も必要になります。
2)地名から住む地域に配慮する
また、地名に「沼」や「川」といった水にまつわる文字が使われている地域は、昔、そこに“沼”や“川”があった、あるいは近かった名残と言われます。水害が気になるようであれば、こうした水にまつわる地名の場所は避けるという方もいるようです。
ただ、こうした地名はあくまで“昔の話”なので、現在はすでに対策がなされ、全く問題のない地域もあります。地名については、実際にその地域を歩いて地形(坂の下、窪地など)を確認したり、不動産会社の人に話を聞くなどして地名だけで判断することはないようにした方がよさそうです。
3)建物の位置が高い物件を選ぶ
一戸建てであれば、道路から一段高くなっている物件を選ぶ、マンションなら1階よりも2階、2階よりも3階のように高い位置にある物件を選ぶことでも水害、特に「浸水被害」は避けることができます。
「水害」が気になる方は、まず地域から水害に合いにくい地域を選ぶことから始めるようにしましょう。そして、道路など地面(地盤面)よりも高い位置に建物のある物件を選ぶことでより水害には合いにくくなります。
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