賃貸住宅を探すコツ⑤ ~更新料

賃貸住宅を探すコツ⑤ ~更新料 

 前回は「礼金」についてのお話でした。今回は礼金と並んで入居している人が支払いたくないお金として挙がる「更新料」についてです。「更新料」も礼金と同じく地域的な慣習のとなっています。その性格としては、ある意味、賃貸契約を更新する際の“礼金”と言えます。

 首都圏では、最近「礼金」が不要な賃貸住宅も増えてきていると前回お話ししましたが、更新料はまだまだ必要な物件が多いという現状があります。この「更新料」も礼金と同じく、大阪などではその慣習がないため、「更新料」はありません。多くの賃貸契約が自動更新となっているようです。ところが、同じ近畿圏でも京都では「更新料」があり、ほんの少し地域がずれるだけで慣習が異なっています。

 

 さて、「更新料」も本当に必要かと思えるお金で、多くの皆さんができれば支払いたくないと思っていますよね。せっかく馴染んだ物件でも、「更新料」を支払うぐらいなら引っ越そうかと思う方もいるでしょう。当然、「更新料」も何とかならないかと思う方は多いはず。そこで、もしかしたら「更新料」も何とかなるかもしれないので、ご紹介します。


 まず、「更新料」の役割ですが、更新手続きの費用としての役割があります。契約の更新にあたって、“更新契約”を結びなおす際、物件を管理する不動産会社から更新に関する案内や更新契約書が送られてきますが、こうした更新手続きにも人(担当者)が動いていますので、その費用として不動産会社が更新料の半分やまるまる全額を大家さんから受け取っています。中には「更新料」とは別にさらに「更新事務手数料」というものを支払う物件もあります。こうした更新事務手数料を取る物件の場合には、「更新料」は大家さん、「更新事務手数料」は不動産会社が受け取っています。

 ここで最近の大家さんの思うところをお話ししましょう。最近は賃貸住宅も増え続けており、すでに賃貸住宅は飽和状態です。余程人気のある物件以外は、入居者に入ってもらうことだけでも大変です。こうした環境では多くの大家さんは一度入居した人には出て行ってほしくないと考えています。特に、更新の時期は退去してしまうのではないかとちょっとどきどきしている大家さんも多く、出て行かれる(退去してしまう)ぐらいなら更新料はなくてもいいと考えている大家さんも結構いるのです。


 そこで、更新の際は是非、更新料について交渉してみましょう。 

 具体的には、「このまま住み続けたいので、更新料を減額してほしい」と更新の際に不動産会社に言ってみる。ポイントは「更新料」を何とかしてくれたら、「住み続ける」という意思表示をすること。賃貸の入居者の方は実は極端で、何でもかんでも言ってくる人と全く何も言わず我慢している人に分かれます。普段は黙っている人もこうした時には発言(意思表示)してもいいと思います。

 前述のように、更新の手続きに必要な費用でもあるので、全額は難しい場合もありますが、「更新料」の半分は大家さんが受け取る場合、この分は免除してもらえる可能性があります。「更新事務手数料」がある物件であれば、「更新料」は手続きの費用とは別なので、より減額あるいは免除してもらえる可能性があります。入居者に退去されてしまうよりは、更新料が取れない方が得と考える大家さんなら、交渉に応じてもらえる可能性が一層高まります。

 もし、更新するつもりなら、更新時に一言交渉するだけなので、特に入居者に損はありません。あるいは、更新するか引っ越すか悩んでいる人なら、更新料を減額(あるいは免除)してくれたら、住み続け、だめなら引っ越すという判断の材料にしてもいいかもしれません。


 是非、更新の際は、一言不動産会社の人に相談(交渉)してみましょう。 それで、入居者がそのまま住み続けてくれるなら、大家さんにとっても悪い話ではないので、遠慮せず話してみましょう。

 


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