昨今は、不動産価格が上昇し、希望通りのマンションを予算内で見つけることが難しくなってきています。そこで、中古マンションを購入して自分でリフォームするという選択肢も検討の価値があるようです。
リフォーム済みのマンション(いわゆる「再販物件」)の販売チラシなどをよく見かけますが、リフォーム前の中古マンションを購入し、自分でリフォームすることを考えてみましょう。
購入後に自分でリフォームするメリット
まずはメリットから。リフォーム前のマンションを購入し、自分でリフォームする場合のメリットは以下になります。
①新築に比べ、自分の希望のエリアで物件が見つかり易くなる
②新築マンションより安く購入できる
③自分の希望の間取りや設備にできる
④リフォーム箇所や予算を自分で決めることができる
購入後に自分でリフォームするデメリット
一方、自分でリフォームする場合のデメリットとしては、
①リフォームの打ち合わせなど手間がかかる
②引き渡し(入居)までにリフォームする分、時間がかかる
③完成後に自分のイメージと異なってしまうことがある
といったものが挙げられます。
最近は、リフォーム済みの再販物件といわれるマンションもよく見かけますが、自分でリフォームする手間や引き渡しまでの時間が短縮できるメリットがある代わりに、価格は高くなり、間取りや設備の仕様が自分の希望を合わせることができない点がデメリットになります。ただ、新築より安く、きれいな物件にすぐ住めるという魅力は捨てがたいものがあります。
一方、せっかくリフォーム代を支払うなら、自分の好きな間取りや設備にしたい方は、やはりリフォーム前の物件を購入して自分の好みにリフォームすることをお勧めします。
リフォームしやすいマンションとは また、マンションによってはリフォームしやすいものとそうでないものがあるので、そのポイントをお話しておきましょう。次のようなマンションがリフォームしやすいマンションといえますので、ご参考に。
1)間仕切りの壁(コンクリート壁)が細かく仕切られていない間取りのマンション
古いマンションなどに多い壁式構造のマンションでは、戸境壁以外でも室内にコンクリート壁があるとその壁は構造上壊すことができません。
2)二重床や二重天井となっているマンション
天井や床下に空間のある二重床や二重天井になっているマンションなら、給排水や電気の配管の移動の制約を受けにいので、リフォーム工事が比較的簡単にできます。逆に、各種配管がコンクリート壁や床に埋め込み型の古いマンションもありますが、そういったマンションでは新たな配管はすべて露出になるので、リフォームには不向きです。
3)パイプスペースの位置がバルコニーや共用廊下側にまとまっているマンション
電気、ガス、上水道が通っているパイプスペースは共用部分にあたるため、動かすことはできません。そこで、バルコニー側や共用廊下側にパイプスペースがまとまっているマンションの方がリフォームはし易くなります。
4)管理規約のリフォームに関する制約が少ないマンション
マンションのリフォームでは、管理規約の制約にも注意が必要です。フローリング材の遮音等級の指定やキッチンへのディスポーザー導入禁止などリフォームの制限になる規定があるので、事前に確認できる場合は確認しておきましょう。
少し大きなイメージとしては、全体的にマンションの築年が新しい方がリフォームし易い傾向があります。ただ、あまり築年が10年前後の比較的新しい物件は価格も高いため、リフォームを前提にするなら、築20年~30年のマンションが価格面でも最適なマンションと言えそうです。
弊社では、中古マンションのご購入とリフォームをワンストップでご提供しております。ぜひリフォームを前提にご購入を検討されるときは、ご相談ください。
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