賃貸住宅を探すコツ⑪ ~分譲賃貸って何?


賃貸住宅を探すコツ⑪ ~分譲賃貸って何?


 賃貸住宅を探していると、特に賃貸マンションに「分譲賃貸」や「分譲タイプ」といった記載がありますね。本日は、この「分譲賃貸」と一般的な賃貸住宅との違いと注意点をご紹介します。


 まず、「分譲賃貸」とは、分譲(販売)されたマンションの1室を貸し出す賃貸物件のことを指します。分譲マンションは、販売を目的としていることや自宅として居住することを想定して計画されているため、室内や共用部分に採用される設備などのグレードが賃貸用マンションに比べて高くなっています。たとえば、室内ならシステムキッチンや洗面台のグレードが高い、共用部分なら駐輪場やゴミ置き場といったスペースがしっかりと配置され、エントランスやホールなどの見栄えに重厚感があるなど初めから賃貸用に計画されたマンションよりも居住性が優れている物件が多くなります。最近は、賃貸専用のマンションでもオートロックや防犯カメラなどは標準になりつつありますが、見た目のグレードに関してはやはり分譲マンションに軍配が上がります。

 そもそも分譲マンションと賃貸用マンションでは、1戸あたりの取得コストが大きく違い、たとえば、ワンルームの分譲マンションなら、賃貸用マンションに比べ数百万円は高くなります。その分、快適な住空間になるのは当然といえますね。

 一方、初めから人に貸すことを前提に計画された賃貸用マンションは、どうしても純粋な投資対象としての視点で計画されるため、コストを抑える必要があり、分譲マンションとは差が出てしまうのです。

 また、分譲マンションでは、1戸1戸オーナー(所有者)が異なるケースが多く、賃貸用マンションは1棟まるごと1人のオーナーであるケースが多くなっています。こうした1棟のマンションの所有者が単独か、複数かという点も建物のコストをより抑制する要因になっています。

 さらに、室内や共用部分という建物のグレードなどの違いだけでなく、“管理”の面でも違いがあります。賃貸用マンションでは、分譲マンションのように管理人が常駐、あるいは日勤で管理を行っている物件は少なく、日々の清掃や修繕にその差が現れ、ひいては入居者が暮らすうえで快適さにも違いが出てきます。たとえば、管理人が常駐あるいは日勤するマンションであれば、管理人の方が整理してくれるので、ゴミ出しが24時間いつ出してもOKというケースが多く、その差は忙しい毎日の中では暮らしやすさという点で大きな差になります。一度分譲マンションに住んでしまうと、賃貸用のマンションには住めないという方もいますが、その差こそ“管理”の差とも言えます。

 一方、最近は初めから賃貸することを目的とした賃貸専用マンションの中にも、都心の一等地など家賃が高いエリアに分譲賃貸と同程度またはそれ以上のハイグレードな物件も見られるようになりました。その多くはファンドの投資対象などやや特殊な目的が背景にある物件となっています。こうしたハイグレードタイプの賃貸専用マンションは分譲賃貸以上に入居時審査が厳しい傾向があり、返って借りにくい(入居しにくい)という傾向があります。


 次に、借りる側からの視点から見ると、「分譲賃貸」は賃貸用マンションに比べて、築年や立地などの条件がほぼ同じなら、家賃が若干高い傾向があります。これは、これまで説明した通り、外観や設備、管理といった面で費用がかかっている分、家賃に反映されたものなので、仕方ない部分がありますね。


 これから賃貸住宅を検討する方は、ぜひ、「分譲賃貸」との違いをわかったうえで探してみてください。


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